和室の天井に安く壁紙(クロス)を貼る裏ワザ
仕上がりは、そこそこでいいから安く和室に壁紙(クロス)を貼りたい。
通常、和室の天井は化粧板と言って木目がプリントされた板を何枚も並べて構成されている。
板と板の間は、溝があり下記の写真のように黒い線が入っている。
断面図を見ると下記の図のようになる。↓
天井の四方の枠に長い化粧板がのっかっている。
下から押すと上に持ち上がる。
通常、この天井に壁紙(クロス)を貼る場合は、3mm厚のベニア板(コンパネ)をビスで打ち込んで、ビス頭やベニア板の継ぎ目をパテで埋めてならしていく。
要は、大掛かりな大工仕事をして天井を一旦作ってから、壁紙(クロス)を貼っていくのだ。
コンパネ代金+パテ代金+大工さん報酬などが掛かるのだ。
壁紙(クロス)を貼る費用の他に掛かるもんだから、高くなる。
仕上がりは、腕にも左右されるだろうが、やはり綺麗です。
でも・・・でも・・・・安くお願い出来ないかしら?
そんな方も多いので、それなりの仕上がりで安くの裏ワザ。
まず、大工仕事+コンパネ+パテを全部省きます。
でも、そのままじゃ壁紙(クロス)は貼れない。
上記の図にあった、黒い線つまり長い溝が貼った後のクロスに出てしまう。
尚且つ、化粧板なもんだから、なかなか壁紙(クロス)が天井に貼り付いてくれない。貼っている最中でもペロンペローンて剥がれてくる。
裏ワザ1
壁紙(クロス)を貼り付けるクロス糊にボンドを混ぜる。
裏ワザ2
壁紙(クロス)に付けるクロス糊を厚めに付けていく。
裏ワザ3
天井の化粧板の長い溝にジョイントテープ(厚めで網目)を貼って、溝を埋める。
裏ワザ4.
壁紙(クロス)を貼った仕上げに壁紙(クロス)の継ぎ目や端っこに、後で壁紙(クロス)が剥がれてこないように、多めにコークを回して押さえる。
貼った直後は、結構、シワシワでヨレヨレに見えます。
しかーし!
1週間経つと壁紙(クロス)が張ってきて、シワやヨレがなくなり、ピーンと張って綺麗になります。
縦長の溝の部分は、少しフワフワ感が残りますが、費用を考えれば十分です。
工事は、常にキチッとした内容で完璧を目指しますが、お客様のご要望や予算や求める内容によって変化させています。
今回の裏ワザは、古い一戸建てやアパートに有効です。
どーやったら安く綺麗に出来るかを考えて出来た裏ワザです。
ちなみに壁は、和室の場合は聚楽(じゅらく)と言う手で擦ると粉がポロポロ落ちるやつだと思いますが、これはベニア3mmを貼り込んでから壁紙(クロス)を貼り込むかシーラーを塗って壁を固めてから壁紙(クロス)貼り込みかのどちらかです。まだ、裏ワザ模索中です。
賃貸不動産経営管理士
井上 達也