目に見えないインフラ
排水
不動産を購入したり、注文住宅やリフォームなどで皆さんがあんまり気にしていないインフラである排水。
住む上で大事なインフラ
1.電気
2.ガス（都市ガス・プロパンガス）
3.水道（上水道）
4.排水
5.電話及びインターネット
などがあります。
排水の種類
排水の種類
汚水
トイレから流れる排水を汚水と言います。
汚水は、排水管を管を通り、前面道路の埋設管の汚水管に流れます。
雑排水
キッチンや洗面台やお風呂などの排水を雑排水と言います。
雑排水も排水管を通り前面道路の埋設管の汚水管に流れます。
雨水
雨が降って出来るのを雨水
雨で屋根に降った雨水が雨樋を通って流れたものと敷地内に降った雨水を雨水専用管を通って前面道路の埋設管の雨水管に接続します。
地域や前面道路の埋設管によって、排水経路が変わる？
上記の汚水・雑排水が汚水管で雨水が雨水管を通り、前面道路の汚水管や雨水管に接続するのですが、昭和の時代はこういったインフラ整備が整っていなかったので、専用ではなかったのです。
地域によっては、雨水は浸透式にして下さい。というのもあります。これは、雨水は管を通さずに地面に浸透させて下さい。というもの。
これは、前面道路に雨水管がないかまたは道路の側溝専用の雨水管などの場合です。
浸透式の場合は、地域によっては雨水桝（浸透桝）の設置が義務付けになります。
↑雨水桝（浸透桝）の断面図です。
また、汚水は昔は汲取り式または浄化槽だったので汲取り式は、汲取り車で回収して、浄化槽はバクテリアが分解した残りを雑排水と同じ管で排出という仕組みでした。
汚水・雑排水・雨水を一つの管で、一緒の扱いだったりもしました。
現在は、少しずつトイレは水洗になり、汚水と雑排水は汚水管。雨水は雨水管。とインフラ整備が進んでいます。
合流式・分流式
下水管には、種類があって地域や前面道路の埋設管によって2種類の方式がある。
（青色：分流式下水道区域 黄色：合流式下水道区域）
分流式下水道区域：麻生区、多摩区、宮前区、高津区の大部分、中原区の一部。
合流式下水道区域：川崎区、幸区、中原の大部分、高津区の一部です。
合流式
昔の道路埋設管は汚水・雑排水と雨水が一緒の管で、合流式と言います。
雨水と汚水を同じ管で流します
長所：1つの管布設のため費用が安い、浸水解消と水洗化を同時に行える
短所：降雨時に汚水が川や海へ放流されることがある
分流式
現在みたいに汚水と雑排水が汚水管で雨水は雨水管になっている道路埋設管を分流式と言います。
雨水と汚水を別々の管で流します
長所：降雨時に汚水が川や海へ放流されない
短所：別々の管を布設するので、埋設位置に制約を受けるとともに費用がかかる
都市計画情報図
分流式か合流式かを調べる場合は、川崎市の場合は川崎市都市計画情報で確認します。
その中の公共下水台帳を見て確認します。
それで取得した図がこちら
これを見ると家康ホームは、分流式だね。
つまり、昔の建築の一戸建ては
昭和の築などの一戸建ては、当時の道路埋設管が合流式なので自分の敷地内で汚水・雑排水・雨水を同じ管で排水していました。
建築費をなるべく減らしたいので、敷地に埋設する管の本数をなるべく減らしたいのと埋設する距離をなるべく減らして詰まるリスクを少しでも減らそうと考えたんですね。
昔の建築だけど前面道路は分流式
前面道路が分流式になったからといって、すぐに汚水・雑排水と雨水を分ける排水管に変えなけばいけないかというと、すでに建築して住んでいる建物はそのままで大丈夫です。
建て替えなどの時は、分流式に対応した敷地内の排水計画にしないと建築の許可は出ません。
そのままで良くても、何か問題はないの？
あります。
最近は、ゲリラ豪雨などで突発的に大雨が降ったりして、雨水桝から雨水と汚水や雑排水が噴き出すなどが起きています。
あらら
直せるなら直した方がいいって感じね
特に川が近かったり、雨の日に雨水が多い所などは前面道路の埋設管が分流式であれば、直した方がいいかも、費用掛かるけど
まとめ
不動産は、本当に奥が深くて、目に見えない部分も心配する所がたくさんある。
当然、駅からの距離や広さや陽当りなど気にする部分はたくさんある。
目に見えない部分は、目に見えないから分からない。
しかし、目に見えないインフラも実は価格に反映されています。
様々なインフラも生活をする上で大切な要素です。
不動産や建築など土地や建物に関わる場面が来たら、信頼できる相棒を探しましょう。
小難しく、見えない部分を一生懸命に説明してくれる営業マンは、あなたの事を考えているですよ。
隣で「いいですねー」「見た感じがいいですよー」とお客様が見ている部分と同じ部分しか見えていない営業マンは、信頼出来ますか？たぶん、腰が低くて、口がうまくて、すごい持ち上げてくれると思いますが・・・・
いのさん、いつも一生懸命に説明しているもんねー
でも、だいたい、説明している途中でいのさんに全部任せるから、頼むよ！って最後まで聞いてもらえない。
話が長いんだよ
